1 地域福祉活動推進委員会とは
|
地域福祉活動推進委員会は、私たちの身の回りに起こっている生活上の課題、例えば・・・◆高齢者の課題(一人暮らし・寝たきり・認知症など)◆障害者の課題◆子育ての課題◆子どもの課題などを、地域住民一人一人が共通の課題として理解し、地域にある各種団体等や住民の参加と協力により、「住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくり」を住民自らが作り出していくための組織です。
社会福祉協議会では、平成16年3月に豊川市地域福祉活動計画を策定し、その基本理念である地域のみなさんと創り上げる「支えあいのまちづくり」の展開を図るため、きめ細やかな福祉活動ができる概ね連区を単位とした地域福祉活動推進委員会の設置とその活動の充実を推進しています。
|
地域福祉活動推進委員会の主な特徴
- 地域の福祉活動を計画的かつ継続的に進めることができます。
- 特定のボランティアやサークル単独の活動ではなく、「地域をあげて」取り組むことができます。
- 活動の対象者は町内会加入、未加入に限りません。そこに暮らす皆さんの幸せを求める活動です。
|
|
2 地域福祉活動推進委員会の主な役割・活動
|
地域福祉活動推進委員会は、委員長を中心に、各町内会に設置する福祉会により構成され、各種地域福祉活動の企画立案を行います。
|
【地域福祉活動推進委員会の主な役割・活動】
|
1 組織基盤強化活動
2 地域の福祉課題を把握する活動
3 人材の発掘・育成及び福祉学習活動
4 広報活動
5 委員会で行うことが効果的な活動
6 地域のネットワーク(連携)を高める活動 など |
|
3 福祉会の主な役割・活動
|
福祉会は地域住民の皆さんで構成された組織で町内会単位に設置されています。福祉委員を中心に地域に合った「見守り支え合い活動」や「ふれあいサロン活動」などの地域福祉活動を行います。
|
【福祉会の主な役割・活動】
|
1 見守り支えあい活動
2 暮らしの支えあい活動
3 ふれあいサロン活動 |
|
4 福祉委員とは
|
福祉委員は福祉会の中心的な役割を担い、各福祉会に配置されています。福祉委員の任期は地域により異なりますが、地域福祉活動の活性化を図るためには、委員の皆さんにより長く関わっていただくことが大切です。
また、活動を円滑に行うためには、各福祉会に2名以上の福祉委員の配置が望まれます。さらに、実際の地域福祉活動の担い手として、地域での活動を支えるボランティアを募り、多くの方に協力いただくとよいでしょう。
|
【福祉委員の主な役割・活動】
|
1 福祉課題の発見
2 福祉情報の伝達
3 地域福祉活動の実践
4 近隣の協力者(ボランティア)の発掘
5 福祉についての住民への啓発 など
6 専門機関との連携 など
|
|
5 組織構成のイメージ
|
|
【福祉委員等の役割・構成員の例】
|
役割 |
構成員の例等 |
顧問
|
連区とのパイプ役 |
連区役員等 |
委員長
|
委員会を代表し、会務を総括 |
福祉委員の互選又は連区長からの推薦により選出 |
福祉委員
|
●福祉課題の発見
●福祉情報の伝達
●地域福祉活動の実践
●近隣の協力者の発掘 など |
地域のボランティア、町内会役員、民生委員・児童委員、老人クラブ会員、子ども会役員等で構成 |
|
- 組織形態は、連区や町内会をはじめとする地域の組織全体をみながら、動きやすい組織を組み立ててください。(連区や町内会との連携を図りやすい組織形態とすることが大切です。)
- 福祉委員の選出はあて職で選出する方法もありますが、活動を継続的に行っていくためには、ボランティア活動者や意欲のある方を上手に加えていくことが大切です。
|
|
6 地域福祉活動推進委員会一覧表
|
地域福祉活動推進委員会一覧表(PDF)
|
▲TOPへ |
福祉課題を抱えた人が、住み慣れた地域で安心して暮らしていくためには、行政サービス等の利用と併せ、地域住民による見守り支えあい活動が必要とされています。
|
1 見守り活動
|
安心して暮らせる地域づくりをめざし、住民同士が普段の暮らしの中で、それとなく注意を払う見守り活動を行うことで、いざという時の早期発見・早期対応につながります。
|
【地域に必要な2つの見守り】
|
○ 普段の暮らしのさりげない見守り
隣近所を始め地域の様々な方が、普段の暮らしの中でさりげなく見守り、ちょっとした生活の変化に気づくことで、早期の支援につなげることができます。
一人暮らしの高齢者が増加傾向にある中、昨日干した洗濯物がそのままになっていたり、郵便受けに新聞がたまっていたり、ちょっとした気づきが命を救うことにつながるかもしれません。普段の暮らしの中で、それとなく注意を払い、さりげなく様子を見ることが、安心して暮らすことのできる地域づくりにつながります。
|
○ 地域における見守り活動
一人暮らし・寝たきり・認知症のある高齢者・障害者・子育て世帯など地域の中で見守りが必要な人に対して、地域における役割として直接訪問等しながら見守りする活動です。定期的に訪問等しながら関わることで、地域や社会から孤立せず安心して暮らせる一助となります。

配食による見守り活動(三蔵子地区)
|
【活動にあたって気をつけたいこと】
- 『見守りが必要な人』とはどのような方なのかを、地域の皆さんで話し合ってみましょう。この際、地域の要援護者を把握している民生委員・児童委員や町内会役員にも相談に乗ってもらうことが大事です。
- 昨今は高齢の一人暮らしに限らず、子どもや障害のある方など複数人が暮らす世帯でも、孤独死してしまうということが起きています。複数人で暮らす世帯であっても、課題を抱えながら孤立していないか、地域で見守っていくという視点が必要です。
- 見守りは行き過ぎてしまうと「見張り」となって個人の自由や生活を阻害してしまうおそれがあります。あくまで、さりげなく、お互いに気遣い合う緩やかな関係をつくっていきましょう。
|
|
2 暮らしの支えあい活動
|
暮らしの支えあい活動とは、一人暮らし高齢者や高齢者夫婦のみ世帯が増加する中、暮らしの中のちょっとした困りごとを、住民同士が「お互いさま」の気持ちで助け合う活動です。 |
【具体的な取り組み】
(ちょっとしたお手伝いとして)
例えば…お惣菜のおすそ分け、ついでの買い物、玄関先のちょっとした掃除、ゴミ出しの支援 など
|
(軽作業援助活動として)
例えば…電球の交換、庭木の剪定、家具の移動、粗大ゴミの処分など
|
【具体的な活動方法】
|
暮らしを支える活動には、家事や軽作業等の様々な活動がありますが、まずはアンケート調査等で対象者の要望を確認してみることも1つの方法です。その後で、具体的にボランティアとしてどのように活動していくのかを検討していきましょう。
|

粗大ゴミ処分のお手伝い(赤坂台福祉会)
|
|
3 防災・防犯活動
|
●防災・防犯活動そのものは自主防災会や防犯ボランティアが主体となる活動といえますが、一人暮らし高齢者、寝たきり高齢者等を介護する世帯及び障害者など、要援護者に対する防災・防犯に関する取り組みは、委員会見守り支えあい活動として位置づけできます。
●活動にあたっては、委員会単独の活動とするのではなく、地域の自主防災会や防犯ボランティア等との連携を図りながら実施することが重要です。
|
4 見守り支えあい活動一覧表
|
見守り支えあい活動一覧表(PDF)
|
▲TOPへ |